北欧遠征レポ: MKH Acoustic Live at Restaurant 2112 (2012/11/1)

順不同になりますが、遠征二日目のレストラン2112でのアコースティック・ライブの模様からレポートいたします。
 
11/1の朝、私はStockholmから特急に3時間ほど乗り、お昼前にGöteborgに到着。初めて訪れたGöteborgの街は、川が流れ、路面電車が走るこじんまりした都会。
  
一応サウンドチェックの予定時刻、と聞いていた頃に会場のレストラン2112へ行ってみると、お店は閉まっていてMatthewたちは隣のレストランでお食事中とのこと。そちらを遠巻きに眺めていると、中から手を振る人影が・・・Matthewでした。しばらく時間をつぶして2112に戻ってみると、彼が話を通しておいてくれたようで、スタッフの皆さんから大変手厚いもてなしを受けました。

ステージは何かの箱をひっくり返した上にカーペットを敷いただけのような、小さくてちょっと頼りない台。譜面台とマイク、そして長身のMatthewにはちょっと低いかな?という椅子を置くともう満杯です。お店の夜の部の開店準備が進む片隅で、ちょこっとサウンドチェック兼ウォームアップ。いやぁいい声、いい音色!お店のスタッフ以外他にはお客さんもおらず、これを独占できたのは大変な贅沢でした。
サウンドチェックが終わるとMatthewはヘアカットの予約を入れているということでお出かけ。サイドは短くカットしていますが、トップは残して伸ばしていて、この先どんな髪型になるかは彼自身もわからないと笑っていました。

 降りしきる雨の中、小ぶりなレストランが一杯になるほど人が集まり、開演時間をだいぶ過ぎたところでMatthew登場。静かにライブが始まりました。お店に入ってスグの場所にステージがあるため、誰かが出入りするたび観客の前を横切る形になり、また始めのうちはスピーカーの調整やら何やらでスタッフが行き来したため、撮影できないほど人に遮られてしまう場面もありました。しかし何曲かのちにはお店中が彼の演奏に引き込まれるような雰囲気となり、ウロウロする人もだんだん少なくなり、見やすくなりました。
曲の合間には、「何か聞きたいことある?」とMatthewがお客さんに何度もたずね、色々な質問を引き出し、やりとりを楽しんでいました。今回のライブは、このレストランのオーナーの一人であるIn FlamesのPeter Iwersが、MatthewのMOSCOTのアコースティック・ライブを見て連絡してきたことがきっかけで実現したことも明かされました。In Flamesは現在北米ツアー中で、残念ながらメンバーがライブに現れるといったことはありませんでしたが、両者の良い関係が折に触れ伺われました。
 
このアコースティック・ライブ、Matthewはとても緊張していたそうですが、そんなにピリピリした様子には見えませんでした。
「セットリスト」という紙はなく、歌詞をプリントした紙を順番に見ながら演奏していました。Elvis Presley (Can’t Help Falling In Love)から始まり、Depeche Mode (Sweetest Perfection)、そしてNine Inch Nails (Hurt)をやると言った時は会場からヒャァ!という歓声が上がりました。Beatles (Eleanor Rigby)、Roy Orbison (In Dreams)などを演奏し、しっとりした’Hallelujah’ の後には大喝采。In Flames(Dawn Of A New Day) には会場全体がおおっ!と熱くなり、Opethの’Harvest’では「待ってました!」という雰囲気に。
ラストの”Dying In Your Arms”の前には「今日はPaoloがいないから、みんなの助けが要るんだ」と言って、私たちがPaoloのコーラスパートを歌いました。ギターソロを口で歌ったのにはビックリで、会場は大喝采。私たちのテンションがさらに一段上がりました!しかしあろうことか、ほぼ毎晩Triviumで演っているこの曲をけっこう間違えたという・・・笑 一回目にコードが違ったときの会場の「???」な空気といったら!皆の目が点になり、そして笑って和みました。
ちなみに他の曲のときは「うまくできるかな・・・」といったことも言っていたのですが、バッチリでした。
 
うまく撮れていた部分を繋いだショートフィルムを作りました。混み合う中で撮影しながらライブを見ていたので、人影などでうまく撮れていない部分はカットしましたが、それでも曲とQ&Aで30分にもなってしまいました。長いですが、ご覧いただけると嬉しいです。

 
丸ごと撮れていた曲は個別にもTrivium Japan YouTube Channelにアップしましたので、どうぞご覧ください。
 
ライブ後はそのままサイン会がはじまり、ひとしきり終えた後はやはり食事。2112のスタッフおすすめのお酒やバーガー、料理を囲んで、スタッフも入れ替わり立ち代りやってきて、最初は和やかな、お酒が入ると一転して賑やかな食事会となりました。翌日はヘルシンキへ移動して夜はライブの予定で、朝のフライトを予約していたMatthew、なんとか遅い時間のフライトに変更して少し街を見て歩きたかったようですが、変更できず。朝早いので、と少し早めに宴席を辞して帰りました。
   
 
このアコースティック・ライブが行われたのは11/1ですが、11/5にはTriviumとしてGöteborgでライブが予定されており、アフターパーティーはまたこの2112へメンバー全員を招いて行われるとのことでした。Göteborgと2112が、Triviumにとって居心地がよく、あたたかく迎えてくれる仲間がいる場所になっているんだなと感じました。
  
もしヨーテボリへ旅行される機会がありましたら、是非この2112に立ち寄ってみてください。
概観も内装も特別メタルメタルしていませんけれど、奥の部屋にはメタル好きなら「おおお!」と思う写真が壁にたくさんかかっており、メニューにも「おおお!」と思う名前がついていたり、それだけでも楽しい気分になるところ、料理は美味しいし、スタッフはみんな笑顔が素敵な接客上手(海外には珍しいかも 笑)!私はすすめられて「In Flamesのビール」”FrEQuency”を頂きましたが、芳醇な香りと味わいで美味しかったです。
BGMは、私がお店にいた時間はなぜかOpethの数曲が何度もリピートでかかっていましたが、うるさくて話せないようなこともないですし、普通に食事と会話を楽しめるお店でした。ヨーテボリの中央駅から徒歩10~15分です。
  
  
この日の模様はMatthewのブログにも記事があります。
テキストはこちら。当方謹製のショートフィルムを取り上げてくれた記事はこちらです。
  
 
で、翌朝のヘルシンキへの移動、たまたま私とMatthewは同じフライトを予約していたため、二人で移動することに!珍道中はまた別の記事に書きます。
  

Matt Heafy Performance at MOSCOT!

先日お伝えした、2012/8/13 NYCでのマシューの単独アコースティック・ライブのまとめです。
セットリストから。

Setlist from 2012/8/13 Trivium’s Matt Heafy Acoustic Live @Moscot

1. Depeche Mode – ‘The Sweetest Perfection’
2. Elvis Presley – ‘Can’t Help Falling In Love’
3. Nine Inch Nails – ‘Hurt’
4. Roy Orbison – ‘In Dreams’
5. Opeth – ‘Harvest’
6. Trivium – ‘Dying In Your Arms’
7. Trivium – ‘Built To Fall’

 
そして動画!
 



 
こちら Metal Insider のレポートを読むとイベント全体の様子がわかりますが、興味深かった部分を抜粋して意訳します。
・マシューのグルメ愛の深さは彼のブログに著されているとおりだが、彼のグルメ道は、有名シェフのアンソニー・ボーデインから強く影響を受けている。彼にとっては、音楽で受けたメタリカからの影響と同じようなものだとのこと。(絶大だということでしょうか)
・ドリームシアターとのツアー中に、憧れのジョン・ペトルーシからマシューにもたらされた数々のヒントやアドバイスに非常に感激した。そのジョンからギターを贈られたときはほとんど泣いていた(!)と明かした。
・ロイ・オービソンの”In Dreams”の演奏前に彼が語ったところによると、この曲は彼が奥様とのカラオケでよく歌う曲であるだけでなく、彼が歌うオービソンの唯一の曲である。
・演奏前の緊張は、ヨガでほぐしている。ただ最初はヨガに嫌気がさしていた。奥様に連れられてヨガのレッスンに行くと、自分以外は女性ばかりだったため。
・マシューはビジュアル・アートから最もインスピレーションを受けやすく、デヴィット・リンチ監督、クリストファー・ノーラン監督の作品が “In Wavs” の制作に多大な影響を与えた。
・マシューは、練習の積み重ねこそが、素晴らしいミュージシャンになるためのカギだと強調した。彼の父親はバンドの初期のマネジメントであったが、彼らにスポーツ・メンタリティを手ほどきした。もし優れた音楽家になりたいのなら、他の誰よりも秀で、憧れの存在をも超えることを目標とせよ、と強調した。
・もしまたこんな機会があれば、次はもっと緊張せずにより準備して出来るだろうと(次回への期待を込めて)語った。
 
彼のエクストリーム・メタル・プロジェクトについても明かされましたが、別記事にします。
 
MOSCOTのレポート
Metal Insideのレポート