Ronnie James Dio R.I.P.

2010/5/16 午前7:45に惜しくもこの世を去ったRonnie James Dio(享年67)へ、Matthewからの弔辞です。いまだ記憶に新しい、Loud Park 2007初日のHeadlinerをつとめたHeaven and Hell、その後の単独2公演でサポートをつとめたのはTriviumでした。最終日、名古屋公演での思い出をMatthewが書き記しています。
下に拙訳をつけました。ニュアンスが伝わるといいなと思います。ご参考まで。

Ronnie James Dio R.I.P.
Trivium had the privilege of meeting Dio while touring with Heaven and Hell in Japan in 2007. We were just happy to be on the shows and didn’t expect to spend any time with any of the guys. Every single night of that tour Heaven & Hell blew our minds; we were fans in awe of how good they were. They had it all and to watch a group of musicians that deep into their careers so absolutely on top of their game like that was inspiring.
One night after a show in Nagoya, I was able to pop in real quick to say “hey” to Dio in his dressing room. I’ve been able to meet many heroes of mine in my life, but few have made impression on me like Ronnie James. He greeted me not as a support band member, but he welcomed me as a fellow musician and performer. He gave me a hug, invited a couple of us into his room where we all sat and talked and drank wine together. I remember our conversation crystal clear to this day. I told him how I met Bruce Dickinson on his BBC radio show and was asking Bruce about vocals and vocal techniques, and I shared with Dio that Bruce felt that I had started to develop my own vocal style and with work someday would further develop a stylistic similarity to Dio. Dio smiled and chatted about how he knew that Bruce was a fan of his voice, and from there we were able to just relax and talk shop about vocals and singing. Although it was a quick visit, Ronnie made me feel at home and was a really sweet dude. He gave us props, we finished our wine, we hugged and said “See ya tomorrow.” It was amazing that I received vocal coaching from quite possibly the greatest metal voice of all time. I am truly grateful for the time he gave me and his personal insight into our shared craft. For that I will always be thankful.
Matt Heafy – Trivium

Triviumは、2007年にHeaven and Hell と日本をツアーし、Dioとまみえる機会に恵まれました。私たちは、彼らと共演できることが只々嬉しく、よもやH&Hのメンバーと一緒に過ごす時間があろうとは期待していませんでした。ツアー中は毎夜Heaven & Hellのステージに圧倒され、私たちはその素晴らしさに深く心を打たれたファンでありました。彼らはすべてを手中にしており、今やキャリアをきわめた絶対王者たるミュージシャンの集まりを観ると、私たちも奮い立たされる思いがしました。
名古屋でのライブのあと、私は本当に短い時間ながら、Dioの楽屋を訪ね、挨拶することができました。私はこれまで数々のヒーローに会うことが出来ましたが、Ronnie Jamesほどの感銘を受けた人はほんの数人です。彼は私を、サポートバンドメンバーとしてではなく、ミュージシャン、パフォーマーの仲間として歓迎してくれました。ハグののち、私たち数人を部屋に招き入れてくれ、ともに会話とワインを楽しみました。今日に至るまで、そのときの会話を非常にはっきりと覚えています。私は彼に、BBC radio showでBruce Dickinsonと出会ったことや、Bruceに尋ねたヴォーカルとヴォーカル・テクニックの話をしました。そして、私が私なりのヴォーカル・スタイルを作りつつあり、いずれDioに近い様式となっていくであろう、というBruceの感想も、Dioに伝えました。彼は微笑んで、いかにしてBruceが彼の声のファンであることを知ったかを話してくれ、そこから私たちもリラックスでき、ヴォーカルや歌唱について話すことができました。それはとても短い訪問でしたが、私はとても居心地よく感じ、Ronnieを本当に素敵な人だと思いました。彼は私たちに敬意を表し、私たちはワインを空け、ハグをして「また明日」と言いました。おそらくメタル史上最高であろう声の持ち主からヴォーカル・コーチングを受けることができたのは、驚くべきことでした。彼が与えてくれたひととき、そして私たちが共有する専門技術についての彼個人の見解、それらに本当に感謝していますし、これからもずっと感謝し続けるでしょう。
Matt Heafy – Trivium

(2007年 名古屋公演 管理人回想)
ラウドパークでも、その後の単独公演でも、H&Hの楽屋エリアへは関係者以外近づくことが許されず、同じバックステージ・エリアにいながら、Triviumチーム一同は彼らの姿を目にすることはほとんどありませんでした。たしかDioとIomiにはそれぞれ個室が用意されていたと思います。
最終日、名古屋市公会堂では互いの楽屋が別フロアにあったのだと思いますが、それまで対面することもなかったTriviumメンバーが、ついに招かれてDio訪問がかないました。
みんないないな~・・・と思っていたら、「Dioの楽屋に行ってきた!」と興奮冷めやらぬ様子でどやどやと戻ってきたのを覚えています。Dioにすすめられるままワインを沢山飲んだようで、Matthewは顔が真っ赤でした。
関連ニュースカテゴリ: Trivium Japan Tour 2007 
Triviumのサイトに貼ってあったDioの動画は83年のMan on the Silver Mountainでしたが、私はこのRainbowのDVDのこの曲がとても好きなので、貼らせていただきます。(77年のミュンヘン。)
Heaven & Hellで見たDioの声のハリとツヤが、この映像と全然変わっていないことに驚愕したものです。

偉大なるDioのご冥福をお祈りいたします。
リッチー・ブラックモアズ・レインボー・ライブ・イン・ミュンヘン 1977 [DVD]
リッチー・ブラックモアズ・レインボー・ライブ・イン・ミュンヘン 1977 [DVD]

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