第11回「The Crusade !!(前編)」

第11回「The Crusade !!(前編)」

ついに!ついについに!!ついについについに!!!
10月3日、TRIVIUMの最新作、「The Crusade」が発売されました!!!
このアルバムは、これからのメタル界を鬼神の如く席巻していく事になるでしょう!
1st Album ”Ember To Inferno” から2nd Album ”Ascendancy” へのTRIVIUMの成長ぶりは素晴らしいものがありましたが、今回の ”Ascendancy” から ”The Crusade” へのTRIVIUMの成長ぶりにはそれを遙かに凌ぐ素晴らしさ・・・いや、凄まじさがあります!
”Ascendancy” をリリースしてからTRIVIUMは過酷に次ぐ過酷なツアーのロードに出発し、有り得ないほどの数のLIVEをコナしてきました。
スタジオ・ワークや個人練習などではなく、”LIVE”という実践のみで培われた本物のバンドとしての叩き上げの実力は ”The Crusade” というとんでもないアルバムを産み落とすという結果に至ったワケです。
かのツアー経験はTRIVIUMをあらゆる面で大きく発展/進歩/成長させたのですね。
本当に素晴らしい!最強のヘヴィ・メタル・マスター・ピース!
TRIVIUMのメタルに対する純粋な想いや、偉大なる先人達への尊敬の念、音楽への愛情・・・その他諸々がたっぷり詰まった Pure Fxxkin’ Metal が満載!
CDをターンテーブルにセットして、再生ボタンを押した瞬間に広がる異空間!
1曲目の”Ignition”のイントロは全てのメタラー共を、その異空間に強制的に連れて行ってしまいます。
毎日生活していてほとほと見飽きた、あなたの小汚い部屋の雰囲気が一瞬にして変わります。(笑)
これから始まる大いなるメタル・ワールドへの期待を予感させる超強烈インパクトのイントロ・リフ!
これまでのTRIVIUMを知ってる人なら一瞬驚くかも知れない、Mattの新ボーカル・スタイル!
スクリームを抑え、メロディに重きを置いたこの新たなMattの歌唱のなんと素晴らしい事か!(笑)
この曲のコーラス・メロディは天才的ですね・・・何とも言えない素晴らしいメロディ。
人間の感情の心の奥の方を突き動かしてくれるかのような美しいメロディ。ホントたまりません。
このエモさはKILLSWITCH ENGAGEを越えますね。(笑)
その後のアタマの中をグシャグシャにかき回してくれる超スリリングなリフの後に奔り抜けるMattのテクニカルなギター・ソロがこの曲を至高の域へ引っ張り上げています。
曲間をあけずに始まるのはお馴染み(笑) ”Detonation” !
重戦車の如きヘヴィ・メタル・チューン!ゴリゴリのゴリ押し!ですね!
この曲にはギター・ソロが5回登場します!(笑)
特にMattの2回目のソロはギター・キッズ共が泣いて喜ぶ超絶スウィープのオンパレード!
なんとも流麗に弾ききるモンです。見事!
ヘヴィなパートから曲の後半のメロディ・パートへの曲展開の転結は非常に見事な構成です。
感動してしまいます。作曲センスを感じさせてくれますね~。
教会音楽のようなコーラスから導かれて始まる ”Entrance Of The Conflagration” は Judas Priest 直系!な感じのストレートでキレの良いオーセンティックなメタル・チューン!
ソリッドでタイトなメタル・リフが聴いてて非常に心地よいです。
キャッチーなボーカル・メロディも非常に魅力的な曲!ここのMattのギター・ソロは故Dimebag Darrell ばりにフラッシーなソロを弾いてますね!
バッキング・リフとの相性がバッチリですね!まばゆいばかりの速弾きソロだ!メタル万歳!(笑)
続く ”Anthem(We Are The Fire)” は本当にメタル・アンセム!な内容になってます!
80年代の空気を感じさせずにはいられないリフで始まり、いきなりギター・ソロから始まるなんて!う~ん、まさにメタル!
悪い言い方をすれば、古い雰囲気を継承してる曲だけに青臭いというか、青春まっただ中!なんてイメージを起こさせますが・・・(笑)、いや素晴らしい!
この曲は間違いなくTRIVIUMの代表曲となっていくでしょう!なんてギター・ソロが映える曲なんだ!(笑)
一緒に叫べる ”We Are The Fire!” の箇所や、曲間に大々的に設けられたシンガロング・パートがLIVEをイメージして作られた事を窺わせます。(ホントにそうなのかは知りませんが!・笑)
歌詞が良いですよね~。”Resound the anthem!”(アンセムを鳴り響かせろ!)ってか!カァ~ックい~♪(笑)
Corey Beaulieu作曲”Unrepentant”も正統派メタル!
かのアレキシ・ライホが在籍するメタル・バンド、Sinergyの楽曲を彷彿とさせます。
非常に高いテンションを持った楽曲です。Travisのマシンガン・キックが炸裂してますよ~!
構成も素晴らしく、非常にハイクオリティなメタル・チューンです!素直にカッコ良い!
And Sadness Will Sear” は一発で僕を虜にした楽曲です。
曲全体に漂う物悲しい雰囲気が感情を揺り動かします。イントロのリフを聴いただけでもう悲しくなります・・・。
コーラス・メロディがこれまた秀逸で・・・。
聴いてお分かりの通りこの曲は激しくダウン・チューニングしてます。Low Bが鳴ってますから。(2音半下げ)
もしくは7弦ギターをレギュラー・チューニングで使用してますね~。(奏法的におそらく後者と思われます・・・。)
この重たい音の感じが、よりこの曲の雰囲気を際立たせています。またMattのソロが泣かせやがるぜチクショー・・・。(泣)
しっとりと聴かせてくれた後にはストロングなメタルが聴きたくなる・・・。
次の曲、”Becoming The Dragon”はまさにおあつらえ向きの男臭いストロングなメタル・チューンです。
小気味よいテンポでズンズンと始まり、途中からヘヴィなリフが”ダガダガッ!ダガダガッ!”と始まりテンションが上がります。(この”ダガダガッ!”もLow B。どうやらこの曲も7弦ギターを使用してるみたいです。)
この後スクリーム・ヴォイスで歌ってるんですけど、この声ってもしかしてCoreyの声なんですかね?(笑)
スリリングなスピード・メタル・パートの後、元のテンポに帰り、Coreyのテクニカル・ソロが堪能出来ます。
その後の7弦のボトムをしっかり使ったヘヴィ・パートではMattのソロの後になんと!史上初!パオロのベース・ソロが!(笑)
ワウ・ペダルを使った粘り気の強いベース・ソロが、粘り気の強いヘヴィなバッキング・リフと相俟って非常に良い感じに仕上がってます!やるじゃん、パオロ~!(笑)
ゆっくりとフェード・アウトしていった前曲の後に脳天をブチ抜かれるかのようにいきなり始まるスラッシュ・リフ!
METAL MILITIAのパオロ(笑)が作曲した高速チューン”To The Rats”!
こういうスラッシュ・ビート、実はTRIVIUMでは結構珍しいので、ここぞ!という時にこのスラッシュ・ビートが登場すると否応ナシに体が反応してしまいますね!モッシュですよ!(笑)
この曲も7弦なのかな?未確認ですが、Low Eより低い音が聴こえるような箇所があります・・・。
次の曲は”Ascendancy”に収録されていた名曲”Dying In Your Arms”に代わる名曲”This World Can’t Tear Us Apart”。
美しい曲ですね!良質のヘヴィ・バラードです。This Love Is Forever~♪と、きたモンだからな~。(笑)
間違ってたら恥ずかしいので下手な事は言えないんですが(笑)、この曲も7弦ギター使ってる?ような気がします。確認せねば・・・。
シンプルゆえに混じりっけのないカッコ良さ、次の”Tread The Floods”はそんな感じです。
タイトなリズムにリフが何とも頼りがいがあってカッコ良いです。
この曲でもTravisのマシンガン・キックが炸裂しまくってますよ!ボッコボコ言わしてます。(笑)
Contempt Breeds Contamination”は、のっけからTravisの重たいツーバスと7弦のボトムを使ったリフがリンクしたヘヴィなイントロで始まりノック・アウトさせられます。
BメロではAscendancyのアルバムで聴かせてくれた時のような高音弦の速いサクサク刻みが聴けます。この音、気持ち良い~♪(笑)
この曲のコーラスがまた秀逸で。たまりませんわ!(笑)ヘヴィな曲です!
The Rising”は、ヘヴィなグルーヴでしっかりとメロディを聴かせるPaolo作曲のナンバー。
ギター・ソロの時のバッキングは、いかにもメタル!な感じでカッコ良い!
あとひく楽曲です!(笑)
そして最後は長編インストゥルメンタル・ナンバーのタイトル・チューン”The Crusade”!
Dream Theaterからの影響を感じさせるテクニカルな内容になってます!
冒頭はスピーディに表のビートと裏のビートが入れ替わる変拍子リズムがスリリングさを演出してます。
曲展開が激しく変わります。芸術的ですらありますね!
MattとCoreyは当然スゴいけど、Paoloもうねるようにテクニカルなフレーズを弾き出してます。
不規則なビートを正確に叩くTravisは、見事としか言いようがありません。
あっけにとられている間に曲はフェード・アウトしていきます。
TRIVIUMの成長ぶりを見せつけられるスゴい楽曲です・・・。
日本盤にはボーナス・トラック、”Broken One”が入ってます。
コレがまたカッコ良い!スピード感のあるメタル・チューンで素晴らしいです。
コーラスも美しいメロディで良い。
イントロとラストのPaoloのタッピング・ベース・ソロがオイシイです。
と、何故か偉そうに全曲解説をしてしまいました。(笑)
まだまだ書きたい事はあるんですが、話が脱線してしまって曲解説が予想以上に長すぎた為、後編に続く・・・!
という形を取らせて頂きます!(笑)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。