第4回 「ツイン・ギターの冥利」

第4回 「ツイン・ギターの冥利」
ツイン・ギター、と聞いて皆さんは色んなツイン・ギター・コンビを思い浮かべられると思います。
ヘヴィ・メタルというジャンルにおいては、やはりツイン・ギター編成のバンドこそが理想の形の編成ではないかと思います。
輝かしい栄光を掴んできた数々のヘヴィ・メタル・バンドのほとんどはツイン・ギター編成であるように思います。
例えば・・・
JUDAS PRIEST のグレン・ティプトン&K.K.ダウニング。
IRON MAIDEN のデイヴ・マーレイ&エイドリアン・スミス。
METALLICA のジェイムス・ヘットフィールド&カーク・ハメット。
MEGADETH のデイヴ・ムステイン&マーティ・フリードマン。
GUNS’N’ROSES のスラッシュ&イジー・ストラドリン
AC/DC のアンガス・ヤング&マルコム・ヤング。
ARCH ENEMY のマイケル・アモット&クリストファー・アモット。
などなど・・・。挙げていけばキリがないくらいに ドンドン、ツイン・ギター編成のメタル・バンドが出てきます。
まぁ中には PANTERA や、VAN HALEN や、BLACK SABBATH などのようなシングル・ギターで最高のメタルを聴かせてくれるバンドもいっぱいいますが!
やっぱりメタルはツイン・ギターでしょう!(あ、IRON MAIDEN は今トリプル・ギターですね・笑)
ツイン・ギターの利点とは・・・
・バンド・サウンド全体の音がブ厚くなる。
・ツイン・ハーモニーが可能になる。
・スリリングなギター・ソロ・バトルが出来る(笑)。
などなど・・・。
まぁ色々あるんでしょうが、確実にシングル・ギターよりツイン・ギターの方が可能になる事が確実に多いでしょう。(シングルはシングルで良い所はあると思いますが。)
中でもツイン・ギター編成のバンドの最大の武器はやはり 「ツイン・ハーモニー」 だと僕は思います。
これはもう、ツイン・ギター編成のバンドの必殺技ですね(笑)!
ツイン・ハーモニーの数々の名演・・・。
僕もギターをやっていて色んなツイン・ハーモニーのフレーズをコピーしましたが、いずれも弾いてると涙が出そうになるくらいに気持ち良いです(笑)。
昔、一緒にギターを始めた友人と  METALLICA の "Master Of Puppets" の中間部分のハーモニー・パートを 2人で合わせた時は、「な・・・なるほど!これがツイン・ハーモニーか!」と、納得しました。
めちゃめちゃ気持ち良かったんですよ。なんか体の中から感情が溢れ出してくるというか・・・。
・・・という事で(笑)、我らが TRIVIUM もツイン・ギター編成です。
1st Album の「Ember To Inferno」の時は何故かシングル・ギターの 3 ピース編成でしたが。
何故この時の彼らはシングル・ギター編成でバンド活動を進めていたのかが、よく分かりませんね(笑)!
あの手のヘヴィ・メタルは1番ツインの編成じゃないとダメなタイプの音楽性ですよ(笑)!
まあアルバムの曲中ではオーヴァーダブが出来るからハモりを入れまくってましたけど。
で、まぁ1st リリース後、すぐにセカンド・ギタリストのコリーが加入したワケですが、これが大正解ですね。
TRIVIUM があのままの3ピース編成でずっと活動してたら、やれる事、出来る事、表現できる事が制限されて、かの名盤「Ascendancy」は完成されなかったかも!
と思うくらいです。
で、2nd 以降の TRIVIUM ですが、もうこれでもかっ!ていうくらいにこまめに、こまめにハモリを入れてますね。リフとか細かいフレーズとかあっちこちにハモリが散りばめられています。
2人のギタリストのスタイルも違ってて、非常に面白いです。
掛け合いのギター・ソロが多い TRIVIUM の楽曲ですが、CDの曲を聴いてて、今、マットとコリーどちらがソロを弾いてるでしょう?って聞かれても100%正解する自信があります。
それくらい2人のプレイ・スタイルは違う。
コリーはもう、メタル大好き!な感じのソロで、ギター・キッズが泣いて喜ぶ速弾き系のスタイルです。
マットは割とメロディのある"聴かせる"感じのソロを主体にしているような気がします。
こういうプレイ・スタイルの違うギタリストが2人がいるバンドって良いですよ。面白いです。
僕は MEGADETH が大好きなんですが、デイヴとマーティの2人は全く違うプレイ・スタイルを持っていて最高に面白いです。
特にYOUTHANASIAというアルバムに収録されてる「Victory」という曲は最高。火花を散らすかの如き2人のギター・バトルが最高にスリリングで、聴いてて興奮します。
感情まかせにむしゃくしゃに弾くデイヴと、理詰めでテクニカルなフレーズを弾きこなす巧者のマーティ・・・。
と!話が TRIVIUM から MEGADETH に行きそうになりましたが!(汗)
で、話はツイン・ハーモニーに戻るんですが・・・。
このツイン・ギター編成の魅力を最大に生かした曲が TRIVIUM の代表曲である・・・
"A Gunshot To The Head Of Trepidation"
です!!
最高の名曲を  TRIVIUM は生み出しましたね。この曲の出来はスゴいですよ。レベル高いです。もうイントロからハモってるもんな~(笑)。
コリー~マットの順でギター・ソロを弾いた後にやってくる極上のツイン・ハーモニー・メロディ。
当然、僕は完コピしてるんですが、CD と合わせて弾いてるとめっちゃ気持ち良いです。
で、このハモリ・ソロの時にバッキング・ギターがないってのがまたナイス!ですね。
ハモリのメロディがくっきりと浮き上がって聴こえてくるようです。
で、ソロ後半のシーケンス・フレーズ!シンプルな速弾きフレーズですが、最高にカッコ良い!これぞメタルの快感です(笑)!
これからも TRIVIUM にはツイン・ギターの魅力を最大限に生かした楽曲をドンドン作っていって欲しいですね!
それ(ツイン・ギター)即ちメタルなんだから!!(笑)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。